【最新】令和5年度「自衛官候補生」採用倍率【過去5年分】陸・海・空・男・女|合格率を徹底分析

本記事では任期制隊員である「自衛官候補生」について記載します。

「令和6年版防衛白書」R6年7月12日公開の最新情報です。

別記事🔗「一般曹候補生」の採用倍率と合わせて読むことで理解を深めることができます。

まず初めに知るべきことは、「全体の採用倍率」だけでは不十分だと言うことです。

「陸上自衛隊」や「航空自衛隊」など「志願区分別」で倍率が大きく違ってくるからです。

また「男子」「女子」でも採用枠が違うので、ここでも倍率が変動することを理解しましょう。

未来の自衛官

航空自衛官は倍率が高そうで、自信がないな。

広報官

実は一番倍率が低いんだよ。

受験する採用区分により倍率は様々です。

思っているより倍率が高い区分もあれば、また、その逆もあります。

倍率が高そうと避けていた区分が、以外に倍率が低い場合もあります。

過去5年分の倍率を確認することで、傾向を確認してください。

次に、倍率の確認の仕方を紹介します。

①年度区分:「R5」「R4」「R3」「R2」「R1」「H30」

②志願区分:「陸上自衛隊」「海自衛隊」「航空自衛隊」

③性別:「男」「女」

<例> ①令和4年 ー ②航空自衛隊 ー ③男子の倍率

    ∟ 下記表【採用倍率】から「採用倍率5.4倍」と一目で理解できます。

目次

令和5~H30年度 (2022~2018)採用状況

【採用倍率】過去5年分 一覧表

スクロールできます
性別R5R4R3R2R1H30

陸上自衛隊
5.96.35.64.94.14.1
7.86.35.13.32.93.3

海上自衛隊
4.97.16.86.45.55.0
12.36.76.68.07.14.5

航空自衛隊
4.94.63.72.83.13.2
6.65.6 5.76.07.98.3

採用倍率=応募者数÷採用者数

【応募者・採用者数】過去5年分 一覧表

スクロールできます
性別状況R5R4R3R2R1H30


陸上自衛隊

応募者96611148014030150571466314483
 採用者162718322484309936123549
 
応募者210827723479357834343301
 採用者2704376831072 11671002


海上自衛隊

応募者187132823627339235093863
 採用者383461533534640767
 
応募者749852930845932922
 採用者61127140105131204


航空自衛隊

応募者326337964604461050384503
 採用者6718341231161816481424
 
応募者138116521602142112681073
 採用者209279279236161129

【参考】R5年度の採用状況について

R5年度の採用状況をみてわかることを簡単に解説します。

  • 女子の倍率はすべてが上がっている。
    • 女子海上自衛隊は12.3倍とかなり上昇している。
  • 男子の倍率は航空自衛隊のみ上がっている。
    • R4「4.6倍」→R5「4.9倍」と「0.3倍」微増
  • 応募者・採用者ともにすべての採用区分で減少している。
広報官

自衛官候補生の採用に関して、令和5年度は採用計画人数を大きく下回っています。ここ数年は自衛隊の採用はされやすいと言えます。

急激な景気の落ち込み等があれば、採用倍率や応募者数が急増します。状況の変化に注意して下さい。

【分析】確実に採用を狙う場合 

「自衛官候補生」については志願票を提出する際は「陸・海・空」すべてを希望することができます。

すべて希望することで、採用確率を上げることができます。

「一般曹候補生」とは違い、倍率を気にすることなく、自分の希望する「志願区分」を素直に記入することをおすすめします。

「自衛官候補生」の試験結果「合否」については基本的にHPで掲載されません。

最寄りの「地方協力本部(地本)」からの連絡になります。

※一部の「地方協力本部(地本)」はHPでの掲載をしています。

地本からの連絡手段は電話、郵送、学校の進路を通してなど様々ですので、受験の際に担当の広報官に確認しておきましょう。

広報官

海上自衛隊は枠がうまっているため行けないけど、第2希望の陸上自衛隊なら入隊できるけどどうしますか?

未来の自衛官

回答期限はいつまでですか?
〇月〇日までにお電話いたします。

第2・3希望で〇をつけたから必ず入隊しないといけないルールはありません。

そのため、採用確率を少しでも上げたい場合はすべて〇で囲みましょう。

【分析】採用倍率の比較

男子の採用倍率について

【過去5年の採用倍率】
  • 陸上 4.1~6.3倍
  • 海上 5.0~7.1倍
  • 航空 2.8~4.9倍

陸上自衛隊は4.1~6.3倍と安定した倍率

倍率が安定する理由は採用枠が多いからです。

受験者が大幅に増減する可能性は低いため、倍率が大きく上下する状況はないと考えられます。

海上自衛隊は5.0~7.1倍と最も高い倍率

「自衛官候補生」では海上自衛隊が毎年倍率が高くなる理由は2つ考えられます。

  1. そもそも「自衛官候補生」の枠が少ない。
  2. 短期間で多くのお金がもらえることです。乗組員手当(33%)など給与面では最も優遇させている。

航空自衛隊は2.8~4.9倍と最も低い倍率

「一般曹候補生」だと最も人気のある航空自衛隊ですが、「自衛官候補生」では最も倍率が低いことがわかります。

「一般曹候補生」が不合格でも「自衛官候補生」で合格する可能性は高くなります。

航空自衛隊を希望する場合は「自衛官候補生」は確実に受験しましょう。

女子の採用倍率について

【過去5年の採用倍率】
  • 陸上 2.9~7.8倍
  • 海上 4.5~12.3倍
  • 航空 5.6~8.3倍

採用倍率が大きく変動する理由

女子の採用枠は男子に比べて少ないため、採用者枠の変動により大きく倍率が変動する。

R5年度「海上自衛隊」の倍率12.3倍とR4年度の6.7倍から倍増しました。

理由は、採用者数が127名から61名と半減したことが原因です。

未来の自衛官

「一般曹候補生」合格したんだけど、
「自衛官候補生」は不合格でした。

自衛官

難しいはずの「一般曹候補生」だけ合格する
原因の一つは倍率の可能性もあるね。

さいごに

R5【倍率の比較】陸上・海上・航空自衛隊の総合数値

広報官

最近の傾向は、男子・女子ともに「自衛官候補生」の方が倍率が高いです。

男子自衛官候補生一般曹候補生
応募者数1479515668
採用者数26814034
採用倍率5.53.9
女子自衛官候補生一般曹候補生
応募者数42384291
採用者数540935
採用倍率7.84.6

R5年度に関しては「女子」の「自衛官候補生」の枠が少なかったため倍率が上がっている状況です。

採用倍率について数字を理解することは、とても大切です。

理由は簡単で、合格することで目標が達成されるからです。

広報官

「自衛官候補生」合格倍率5倍でも恐れることありません。

理由については、自衛隊の倍率について正しく理解することで解決します。

\ 「自衛隊の倍率」それホント?? /

この記事を書いた人

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