「自衛官候補生」の採用制度は少し複雑です。
それは、採用試験合格=入隊確定ではないのです。
- 合格=採用
- 補欠=辞退者の枠により、繰り上げ採用あり
採用試験合格したけど採用されない場合があるってどういうこと?
知らなければ入隊の可能性を逃す場合もあります。
採用通知書が発行されるまでの流れを必ず理解しましょう。
採用試験合格=入隊確定ではない理由
採用試験に合格しても確実に入隊できるわけではない理由について紹介します。
自衛官候補生は選抜基準(ボーダーライン)を突破すれば、合格となります。
このような理由から、採用枠<合格者となります。
合格者には採用候補者名簿通知書に記載され、記載者の成績上位者から意向調査書が発行されます。
意向調査で入隊意思を示すことで、採用予定通知が発行され入隊が確定する流れです。
合格してからのながれ
自衛官候補生の合格とは、選抜基準に達した者を示します。
その基準に達した者には必ず「採用候補者名簿記載通知書」が送付されます。
詳しく理解する
下記は採用要項からの引用になります。
6 採用候補者名簿記載通知書
⑴ 採用候補者への通知
引用元:(自衛官候補生採用要項)
選抜基準に達した者には、採用候補者名簿記載通知書を送付します。
なお、不合格者には通知しません。
⑵ 採用予定者への通知
採用候補者のうち、採用予定数に応じて、成績上位者から順に採用予定通知書を送付します。
「採用候補者名簿記載通知書」が発行された後に、成績上位者から順に「意向調査書」が発行されます。
「意向調査書」とは入隊する意思を示すための調査です。
「意向調査書」で入隊する意思を示した場合に「採用予定通知書」が発行されます。
「採用予定通知書」が発行されることで、入隊が決定します。
- 「成績上位者から順」とはどういうことですか?
-
採用試験で合格者の中で順番(序列)が付けられます。筆記や口述試験など総合的な判断となります。
- 成績や序列を知ることはできますか?
-
成績や序列は公表されません。広報官に回答を求めても回答をもらえないです。
- 採用枠について教えてください。
-
例えば、採用枠が1000人で選抜基準に達した者が1300人だった場合は、300人は採用されません。
- 9月に受験し合格したのですが、12月に入っても「意向調査書」が来ないのです。
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年内に「意向調査書」が来ない場合は成績が下位となります。区分を気にせず入隊したい場合は、広報官に相談してみましょう。
- 第一希望の航空自衛隊では採用枠はないと言われました。
-
第二・三希望なら採用枠が空いている場合があります。区分を気にせず入隊したい場合は、広報官に相談してみましょう。
さいごに
「自衛官候補生」は他の公務員試験と違い「合格=採用」ではない点に注意してください。
「採用予定通知書」が発行で入隊が決定することを覚えておきましょう。
「自衛官候補生」のみ、他の公務員と違い独自の制度なので、しっかり理解しましょう。
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