「一般曹候補生」とは?メリット&デメリットについて解説

「一般曹候補生」とは部隊の中核となる「曹」を目指す制度です。

定年まで勤務することを前提とし、将来を見据え安定したキャリアを構築するための制度になります。

終身雇用こそ公務員のメリットと考える方には最適な制度です。

年功序列で勤務年数に応じて給料が増えるのも魅力です。

試験に関しては「自衛官候補生」と同じ高卒程度ですが、問題の難易度は少し高いと言えます。

終身雇用するため、能力が高い者を採用するためだと考えられます。

それでは、「メリット」&「デメリット」をについて詳しく解説していきます。

この記事を最後まで読み理解できること

①終身雇用制度である「一般曹候補生」の魅力を理解できる。

②「終身雇用」「任期制」どちらが自分に合った制度か判断できる。

目次

「メリット」&「デメリット」について解説

公務員の魅力を最大限に発揮できるのは「一般曹候補生」です。

しかし、メリットだけでなくデメリットを確認すことも大切です。

4つの「メリット」

定年まで勤務することができる、終身雇用制度が原則。

自衛官候補生より1年早く昇任試験を受けることができる。

 ∟①3曹へ昇任について👇

任期満了金がもらえない分、退職金が多くなる

 ∟退職手当+若年定年退職者給付金について👇

3曹選考試験では3教科(国・数・英)が免除される。

 ∟自衛隊法のみの学習でOK、勉強の負担が小さい

3つの「デメリット」

終身雇用制度が原則のため、就職支援制度がない。

任期満了退職する隊員が大金をもらって転職することがうらやましく感じる。

 ∟

「一般曹候補生」から「自衛官候補生」へは移ることができない。

自衛隊を続けることを前提にした制度

選考試験を突破して3曹へ昇任する方法

選抜試験は入隊後約2年で昇任試験が開始されます。

昇任試験は年に2回(春・秋)に実施されます。

「筆記試験」「口述試験」「体力検定」がおこなわれます。

「一般曹候補生」は、ずば抜けて優秀でないと先輩より早く昇任することが難しいとされています。

理由は、自衛隊を続ける前提のため入隊した順番で序列(昇任する順番)がある程度決まっています。

「自衛官候補生」のように再就職する先輩がいないため、順番を待つようなイメージです。

しかし、報われないわけではないので、昇任意欲が高い者に対しては人一倍努力しましょう。

若年定年退職者給付金+退職手当について

若年定年退職者給付金+退職手当は合わせて約3000万支給されます。

自衛隊の「定年年齢」「若年定年退職者給付金」「退職手当」については、下記の記事で詳しく紹介しています。

ですので、ここでは簡潔に紹介させていたします。

\ より詳しく知りたい /

退職年齢について

自衛隊は階級により定年する年齢が異なります。

「一般曹候補生」から入隊する方は2曹~准尉での定年が一般的ですので、定年は54~55歳です。

しかし、他の公務員が65歳まで定年延長されることにともない、自衛隊も段階的に60歳まで引き上げられる予定です。

若年定年退職者給付金とはなに?

他の公務員との定年の格差を補うために支給される給付金のことで、退職手当金とは別で約1200万支給されます。

退職手当金はどれくらい?

退職時の階級や勤続年数により変動しますが、約1880万支給されます。

「若年定年退職者給付金」と合わせると3000万を超えるのが魅力です。

希望採用地域を選択できる

陸上自衛隊と海上自衛隊のみ、受験する際に希望する採用地域を選択ができます。

受験する際に記入欄があります。

陸上自衛隊
  • 北部 方面隊地域
  • 東北 方面隊地域
  • 東部 方面隊地域
  • 中部 方面隊地域
  • 西部 方面隊地域
海上自衛隊
  • 大湊 地方隊地域(青森県)
  • 横須賀 地方隊地域(神奈川県)
  • 舞鶴 地方隊地域(京都府)
  • 呉 地方隊地域(広島県)
  • 佐世保 地方隊地域(長崎県)

まとめ

「一般曹候補生」の制度を理解するためには、「自衛官候補生」について知ることも必要です。

\▼自衛官候補生を詳しく解説▼/

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